気まぐれダイアリー

ベートーヴェンのピアノレッスン

コロナのことがなければ、
今年は世界中で
生誕250周年を記念したコンサートが開かれ
改めて、多くの人を魅了していたはずのベートーヴェン。
残念ながら、ほとんどのコンサートは
延期や中止となってしまいました 

しかし、「あおば♪ピアノの部屋」では
11月22日に予定されている特別企画
!ベートーヴェン生誕250周年記念」
ジョイフルコンサートに向けて
18名のメンバーが
ベートーヴェンに取り組んでいます!

正直なところ、ベートーヴェンは
教室で人気のある作曲家ではないのですが
「こういう機会でもないと弾こうと思わないから。」
ということで、私が予想していた以上の
反響をいただきました。

そうなると、私もグッと
責任の重さを感じます
少しでも皆さんに、ベートーヴェンへの理解を深め
楽しく練習して頂きたい!

……ということで、今年の私の読書タイムは
ALL ベートーヴェン

Beethoven

このような機会がなければ
私もここまでベートーヴェンについて
深く考えたり、知ろうと努力しなかったと思うので
皆さんがこの企画に乗って下さり感謝です!

私がこれらの本から得た知識は
出来る限り、レッスンのなかで
皆さんにお伝えしていきますが
ここでいくつか
練習のヒントになりそうなことをご紹介しておきます。

いずれも、幼少時代からベートーヴェンのレッスンを受け
自身の曲の編曲を任されるほど信頼されていた
練習曲で有名なツェルニー著の回想録と
「ベートーヴェン 全ピアノ作品の正しい奏法」
という本からの抜粋です。

『人に向かって話すときに、
表現ははっきりと、正しく、言わんとすることにふさわしく
そして、徹底的になさなければならない。
演奏者は、ベートーヴェンの
言わんとしていることを、指をとおして
聞いている者にそのように伝えなければならない。』

『最初のレッスンでは全部の調の音階だけを習いました。
ベートーヴェンは当時一般には
あまり知られていなかった弾き方、
たとえば正しい両手の保ち方や指の形、
中でも特に親指の使い方などを教えてくれました。』

『練習に際して、ベートーヴェンがうるさく注意したのは
レガートです。彼のレガート演奏はまったくみごとで、
当時の楽器ではとてもできないとされていたものです。』

『ベートーヴェンのレッスンでは
特に、正しい指の型をうるさく注意されましたし、
自作の出版譜に書き込まれたものよりも多く
ペダルを使っていました。』


ベートーヴェンは、かわいがっていた甥のレッスンを
ツェルニーに頼んだのですが、
その時に、このようにレッスンするように頼んだそうです。

『初めに正しい指使い、それから拍子を正しく、
譜面を大略間違いなしに弾けるようになってから
表現法を指導してください。
以上のことができるようになった後で、
もし演奏途中に小さなミスがあったとしても、
そこでは止めずに終わりまで通して弾かせ、
それから先ほどのミスを指摘してやってください。
私はいつもこのやりかたでレッスンしてきました。
これは音楽家を生み出すこと~
終局的な音楽芸術の目的の一つになるのです。』


また、ベートーヴェンの曲によく出てくる
このようなパッセージの練習法として
むらなく弾けるように
全部の指を使って練習するよう指示したそうです。

練習法

このようなことを読むと、
改めて、ツェルニーの練習曲のような
基礎テクニックの大切さを感じます。

ちなみに、ツェルニーが
はじめてベートーヴェンに会ったのは
10歳ぐらいのときで
何か弾くように言われ
いきなり巨匠の曲を弾くのは気が引けたので
最初はモーツァルトを弾いたそうですが
ベートーヴェンが気に入った様子だったので
次は、当時出版されたばかりだった
ベートーヴェンの「悲愴ソナタ」を弾いたのだとか。

な、な、なんという勇気!!

私だったら、手がぶるぶる震えて
最初の音も思い出せず
楽譜があっても音符が見えなくなっていたと思います

ツェルニーがまだ子供だったことと
ベートーヴェンが、まさか200年以上経っても
世界中で知らない人がいないほどの
大作曲家になるとは思っていなかったから
できたことかもしれませんね

もしベートーヴェンの前で演奏するとしたら……
そんなことを考えながら練習すると
少し弾き方が変わるかもしれません

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